かづのファミリークリニック

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2023/04/12

嗅覚障害診療ガイドライン1

4月15日(土):内科呼吸器内科臨時休診です。小児科耳鼻咽喉科は通常診療の予定です。

5月13日(土) 子どもの心講習会参加等の予定あり、臨時休診となります。

院長です。当院は耳鼻咽喉科を標榜しておりますが、純音聴力検査の設備は備えておりません。聴力検査を必要とする患者様は他院へ紹介する必要があるため、大変心苦しく思っております。せめて鼻・のどの領域はしっかりと診療すべく努力しながら、「きこえ」の領域の診断設備も徐々に整備してまいりたいと思っております。

 

 本日は嗅覚障害診療ガイドラインについて整理いたします。

嗅覚障害の病態別分類は3つあります。

(1) 気導性嗅覚障害

(2) 嗅神経性嗅覚障害

(3) 中枢性嗅覚障害

 気導性嗅覚障害はいわゆる「鼻づまり」が原因で起きるもので、鼻ポリープや副鼻腔炎が原因となります。嗅神経性嗅覚障害は脳から鼻へ伸びている神経の繊維や細胞が損傷を受けて生じるものです。嗅神経はMRIでも描出することが非常に困難な神経ですので、診断は非常に難しいものとなります。最後の中枢性嗅覚障害は脳の「におい」を感じる領域の損傷により起こるものです。耳鼻咽喉科より、脳外科や神経内科が得意とする分野かもしれません。

 一般的な耳鼻咽喉科クリニックでは(1)の気導性嗅覚障害の治療がメインとなりますが、当てずっぽうに治療を行うことは厳に慎まなければなりません。高性能なMRIのような診療機器がなくても、詳細な問診と丁寧な診察で原因をしっかりと推察していくことは、非常に重要になります。

続く

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