2024/07/10
手足口病・ヘルパンギーナの解説
どんな病気?
コクサッキーウイルス、エコーウイルスといったエンテロウイルス属のウイルスが感染することによって起こります。
手足口病は文字通り、手と足と口の中や口唇に発疹(水ぶくれを伴う少し盛り上がった発疹)が出現します。ヘルパンギーナはのどの奥に水ぶくれを伴う発赤を認めます。どちらも夏に流行する病気としてよく知られています。
どうやってうつる?
飛沫感染といって、口から飛んだ唾液からもうつりますが、主な感染経路は糞口感染です。感染した人のうんちから移るパターンが圧倒的に多いです。汚染された水や食品からうつることもあります。
エンテロウイルスは、感染した人のうんちから数週間〜数か月にわたって排泄され続けます。かなり長い期間、おむつ交換の後などはしっかりと手洗いをする必要があります。エンテロウイルスはアルコール消毒では失活しにくいですので、流水で数十秒間手を洗わなければなりません。
どうやって治療するの?
残念ながら、エンテロウイルスに効果のある薬はありません。解熱剤などの対症療法をしながら経過を見ます。エンテロウイルスは時に無菌性髄膜炎、脳炎、心筋心膜炎などのおそろしい合併症を起こすことがあります。熱が出た時は無理せず安静に努めましょう。
保育園・学校はどのくら休めばよいの?
明確な基準はありませんので、解熱して元気になれば登園・登校可能です。発疹が消えるまで待つ必要はありません。前述したように、ウイルスはお尻から数か月間排泄され続けますので、感染した人はトイレの後は念入りに手洗いしてください。普段から排便後やおむつ交換後は数十秒間、しっかりと流水で手洗いする習慣をつけましょう。
|