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かづのファミリークリニック

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2024/09/16

市販の点鼻薬について

今日はWebで臨床アレルギー講習会なるものを受けました。基礎的な内容がメインの講習でしたが、その中でへえと思った話がいくつかあります。

アレルギー性鼻炎で市販の点鼻薬を利用する方も多くいらっしゃると思います。市販薬には血管収縮剤というものが混ぜてあることがあり、これが大変よろしくありません。鼻の粘膜の血管を収縮させて鼻腔の空間を広くして、鼻詰まりをよくする効果があるのですが、たいてい数時間程度しか効果が続きません。そして恐ろしいことに、使えば使うほど鼻の粘膜はリバウンドしてどんどん腫れていくのです。これを薬剤性鼻炎といいます。

耳鼻科でもごく稀にプリビナ(ナファゾリン硝酸塩)などの薬を処方することがありますが、ごく短期間の使用にとどめるよう注意しながら処方します。

この血管収縮薬、どの程度の市販薬に混ぜてあるのか私はよく知らなかったのですが、講師の先生曰く、7-8割の市販点鼻薬に混ぜてあるそうです。そこまで多くに市販薬に入っているとは思っていなかったので、大変驚きました。率直に言いまして非常によくないことだと思います。市販点鼻薬を使っていて、すぐ鼻が詰まるから手放せないという方は薬剤性鼻炎になっている可能性が高いです。すぐに使うのをやめて、耳鼻科で相談しましょう。

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