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かづのファミリークリニック

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2024/10/16

喘鳴について

喘鳴(ぜんめい)とは呼吸時に聴かれる狭窄音で、ゼーゼーヒューヒューと表現される音です。

鼻からのど、気管からさらに細い細気管支にいたるまで、いずれの場所が狭窄しても生じうる音です。

一般的に、鼻やのどが狭くなると息を吸うときに喘鳴が生じ、気管支より細いところが狭くなると息を吐くときに喘鳴が生じます。息を吸うときの喘鳴を吸気性喘鳴、息を吐くときの喘鳴を呼気性喘鳴といいます。

成人の吸気性喘鳴で最も多い原因は悪性腫瘍です。肺がんが最も多く、甲状腺がん、食道がんが原因となることもあります。他の原因では気管に食べ物などが詰まった時も吸気性喘鳴が聴かれます。

呼気性喘鳴の原因で最も多いものは喘息です。マイコプラズマ、インフルエンザ、RSウイルスなどは若年者がよくかかる病気ですが、高齢者でもひどくなると呼気性喘鳴が生じます。喫煙者の呼気性喘鳴はCOPDの可能性もあります。また、高齢者ではうっ血性心不全が原因で呼気性喘鳴を起こすことがあり、注意が必要です。

喘鳴の原因を診断するには聴診が最も大切です。原始的な診察方法ですが、聴診なしには診断不可能です。そして胸部レントゲンを撮ることも大切であり、腫瘍の存在が疑われれば胸部CTも積極的に撮影します。

喘鳴の原因は鼻から肺まで多岐に渡っており、一つだけの疾患が原因でないこともしばしばあります。繰り返すゼーゼーヒューヒューでお困りの際は、耳鼻咽喉科と呼吸器内科のある当院でぜひご相談ください。

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