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かづのファミリークリニック

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2025/02/06

ウイルス性肺炎(RS、インフルエンザ、ヒトメタニューモ、水痘など)

ウイルス性肺炎は主に小児の疾患と思われていましたが、成人も罹患することが最近わかってきました。しかし、実際はウイルス性肺炎とウイルス感染後の細菌性肺炎の鑑別は、難しいことが多いです。

わが国の研究報告では、成人の市中肺炎の原因としてライノウイルス/エンテロウイルス、ヒトメタニューモウイルス、RSウイルスの順に頻度が多くなっています。そのほかにインフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスも肺炎の原因としてよく知られています。

症状は鼻汁・鼻閉・咳・痰・喘鳴・発熱・倦怠感などであり、症状から原因微生物を特定することは困難です。レントゲンやCTなどの画像検査が重要になります。

治療としては、専用の治療薬があるウイルスはインフルエンザと新型コロナウイルス、サイトメガロウイルスと非常に限られています。ほとんどのウイルスには適格な治療薬が存在しません。

診療所の外来では発熱が4-5日続いた際には積極的に肺炎を疑って検査します。しかし、ただの風邪と肺炎の見極めは困難なことが多々あります。治療開始のタイミングは症例によって様々であり、聴診するだけで間質性肺炎などの急激に発症する疾患を発見できることもあります。呼吸が苦しいと感じたら、できるだけ早めに呼吸器内科を受診することが大切です。

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