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かづのファミリークリニック

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2024/10/09

インフルエンザの経鼻生ワクチン(フルミスト)について

どんなワクチン?

今年の秋から日本でも認可された新しいインフルエンザワクチンです。従来のインフルエンザワクチンとの違いは、生ワクチンであるということです。生ワクチンというのは生きている(活性のある)ウイルスを直接人体に感染させることにより、免疫を得るワクチンです。ロタウイルス、麻疹(はしか)、風疹、水ぼうそう、おたふくかぜなどのウイルスも現在生ワクチンとして接種されています。生きているワクチンというとなんだか怖い感じがしますが、弱毒化されて人体への毒性がほとんどなくなっているものを選んで使用してあります。従来型のインフルエンザワクチンは不活化ワクチンと呼ばれるもので、ウイルスを殺した(不活化した)ものが使われています。

日本では今年から認可されたワクチンですが、欧米では2007年ごろから使われてきた歴史があります。2009年には効果が低いということでアメリカで接種勧奨を控えられたこともありますが、その後、様々な改良と検討が加えられ、その効果が認められ接種勧奨が復活しました。

効果はどうなの?

1回接種で効果は約1年続くと言われています。従来型のインフルエンザワクチンの効果持続は5ヶ月程度ですので、非常に長い期間効果が続いてお得かもしれません。

ただし、発症予防効果に関しては、統計的には従来型の不活化ワクチンと差はありません。

副反応はどうなの?

気になる副反応ですが、接種後の鼻汁・鼻閉といった副作用が5-6割の方に認められます。

喘息患者、授乳婦、家庭内に免疫不全患者がいる場合は接種に際して注意が必要であり、状況によっては接種できない可能性があります。

そして免疫不全患者、妊婦、ゼラチンアレルギーを有する方には接種できません。

従来型のインフルエンザワクチンよりは接種できない対象者が多く、まだまだ使いづらいところもあるのは否めません。

しかし、免疫不全患者さんと同居してない健康な方に関しては、接種に際してのデメリットはほとんどありません。注射が苦手なお子さんは、積極的にフルミストを選んで接種してよいと思います。唯一のデメリットは高価であることです。。。お財布とよく相談の上、接種するかどうか決めてくださいますようよろしくお願いします。

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