夏は皮膚のトラブルで受診する患者さんが増える時期ですので、しばらくは皮膚疾患の勉強をしっかりやっていく所存です。しっかりとぶ厚い教科書で勉強することも大切ですが、高名な大学の先生が書いた教科書には、意外と現場目線が欠けていることがあります。この本のように現場の開業医として日々患者さんの訴えを格闘している先生の書かれた教科書からは、本当に学ぶべきところが多いと感じます。

小児科医の立場としては強いステロイドを使うことにはあまり慣れていないのですが、期間を区切ってこまめに通院させて経過をみながら使用すれば怖くないことなど、診療する上での様々なコツが散りばめられている本当に素晴らしい本だと感じます。

汗疹など日常的すぎてなおざりにされがちな疾患へのアプローチもしっかりと記載してあり、大変参考になります。診察室に置いて読み倒そうと思います。